デジタル教科書じゃない「電子」教科書
2021.08.30
遠隔授業の増加でいわゆるデジタル教材のマーケットが広がり、文部科学省も昨年7月の資料(最終ページ)で義務教育の「学習者用デジタル教科書」を2024年度に本格導入する意向を発表しています。しかし今回紹介するのはそういった「新しい」デジタル教科書ではなく、ブロードバンドの黎明期から公開を続けている老舗の「電子」教科書です。

電子教科書(慶應義塾大学医学部解剖学教室編)
電子教科書で真っ先に思いつくのがこれです。私の勝手な思い入れですが、大学を卒業した後必要に迫られて解剖学を勉強したとき、それはそれはお世話になりました。今の時代にも残っているというだけで感慨深いです。現在はメタ・コーポレーション・ジャパンという企業がホストしているようです。

薬理学電子教科書
こちらは、開設した当初の様子しか知らなかったので、いつの間にか巨大な教科書に育っているのを見て、たいへんびっくりしました。理由はわかりませんが、医学や薬学の分野では、こういう情報公開が昔から盛んです。

福井研究室内の電子教科書
上の2つも無償で公開されている教科書ですが、福井先生の教科書はなんと、
このホームページにあるテキストのWord版の配布を始めました。またプログラムソースも配布しています。これらはすべて手を加えて再配布していただいて結構です。必要な方は以下のアドレスにメール(氏名と所属をお知らせ下さい)をお願いします。
という飛び切りの太っ腹です。徹底して実用的な数学の教科書で、数学が好きな生徒なら高校生でも十分独習できるものが半分くらいあります。

もちろん、ビジネスとしてのデジタル教材にも大いに盛り上がってもらわなくては困りますが、ずっと前からこういう取り組みを続けている方々のことも知っていただければと思い、たまたま私が思い出して探し当てられた3件を紹介しました。

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大学の先生のウェブサイト
2021.08.30 23:03 | 固定リンク | 雑談
経営の危機です
2021.08.23
あれもこれもみんなコロナのせいなのか、今のやり方が紋別の中高生に合わないのか、単に私の力不足なのか、もしかすると全部が原因なのかもしれませんが、開店休業の状況になってしまいました。連日シャッターが下りていますが体験授業の受付はしていますし、図書貸し出しも継続しますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

手に入るデータが限られている中での荒っぽい推測に過ぎませんが、大学受験をして不合格になる生徒は紋別全体で毎年20人くらいはいるようで、どうせ自分には無理だろうと志望を変更した生徒も含めれば、それなりの人数なのだろうと判断できます。高校生で授業についていけないという需要は少ないようですが、学校に追いつきたい中学生は一定数いるようです。そういった生徒たち全員に「頑張り甲斐のある授業」を提供できるわけではありませんし、頑張った生徒全員に望み通りの結果が出るわけでも決してありませんが、まずはもう少し「接点」を増やす努力が必要なのでしょう。

またこの機会に、前々からやりたかった大人向けの講座や、出張授業、蔵書の活用なども、実現するための糸口がないか探ってみようと思います。
2021.08.23 17:51 | 固定リンク | 未分類

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