かなの成り立ち事典
2022.01.14
かなの成り立ち事典(ISBN 4-316-80181-3)

平仮名、片仮名、変体仮名の順に、かなの成り立ちや実用例を紹介する本です。堅実な構成で内容も親切ですが、活躍の場は多くありません。20年くらい前と比べて、こういう図解方式の教科書は進歩が著しく、もっと活用できたらと思います。
2022.01.14 19:30 | 固定リンク | 教材の紹介
全地球史アトラス
2021.10.28
放送大学の授業に使われていたものの請け売りで、高校卒業程度の基礎知識があった方が楽しめるでしょうが、物語風に進んでいくので、中学生が見てもチンプンカンプンということはないだろうと思います。

製作元は冥王代生命学の創成というグループで、全12回のノンストップ版もあります。

地球や生命の過去と未来がこの通りである、というものではなく、現在ある多数の仮説を組み合わせた「見本」のようなものです。

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放送大学の授業と印刷教材
2021.10.28 21:44 | 固定リンク | 教材の紹介
オックスフォード実例現代英語用法辞典
2021.09.05
Practical English Usage(ISBN 978-0-19-420241-1)

紙の英語版、紙の日本語訳、オンライン版など多くの種類があるうち、第4版(2016年)のペーパーバックです。

日本での商品名は「辞典」になっていますが、まさに「実用案内」というのがふさわしい本です。英語を読んでいて腑に落ちない表現を見つけたとき、英語を書こうとして言葉使いに迷ったとき、聞いた英語に何となく違和感があったとき、英語で話したら相手が「わかってはくれたようだけど微妙な表情」をしていたときなど、英語を使ううえで何か問題に出会ったときに、大きな助けになります。まなびやの分類では教材扱いで、図書貸し出しの対象ではないのですが、生徒用の教材ではなく先生用のアンチョコみたいなもので、自信満々で英文を書いてから「ん?」となって、慌ててこの本で調べ物をする私の姿が、まなびやの教室ではけっこうよく見られます。

内容としては、言葉の使い方や使い所や使い分けを、整然とした分類に従って幅広く簡潔に解説し、それぞれに用例がついているという体裁です。後半の語彙分野がとくに秀逸で、たとえば「highとtallはどう違うんだ」などという地味で素朴な疑問に、専門用語に頼らず実例に即した説明で答えてくれます。実用書と達人芸の鑑賞本という違いはありますが、以前紹介した最所先生の読む辞典にも通じるところがあるでしょう。

英文科の大学生は、もしendとfinishの違いがわからなかったら、大辞典でなくともせめて中辞典を引いて、専門用語もゴリゴリ使いながらしっかり確認した方が後々のためですが、卒業して実用英語を使う立場になったときには、こういう本が大変便利です。学生でなくとも、とくに英語を「書く」人にとって、座右に置いて損のない本です。
2021.09.05 16:33 | 固定リンク | 教材の紹介
書籍以外の教材
2021.06.28
左から、タコ糸、トランプ、地球儀。

まなびやの生徒なら誰でも見た瞬間に「いつものアレか」とわかってしまう、お馴染みの小物たちです。

タコ糸は、ホワイトボードマーカーのカスがついた手で扱うのですっかり黒ずんでいますが、立体に紐を巻きつける問題を実演したり、ワリバシと組み合わせて図形の辺や線分に見立てたり、ときにはセロテープの芯に巻き付けて滑車を再現したり、意外と活躍してくれます。トランプはもっぱら数学用で、場合の数の授業には欠かせません。順列も組み合わせもこれでバッチリです。地球儀はもちろん地理の説明に使いますが、気象や天体など理科の授業でも役立ちます。地球が丸いことを考慮しないと理解できない事柄は多くあり、頭の中だけで立体を把握するのは難しいため、できるなら家庭学習でも活用して欲しい教材です。

わざわざ写真撮影はしませんでしたが、上の3点よりさらに重要なのが紙です。まなびやで用意しているのは単なるA4のコピー用紙ですが、生徒が自分で持ってきたノートとは別に、この「綴じられていない無地の紙」があると、この上なく便利なのです。今の生徒はとにかく「下書きができない」傾向が強く、長くなりそうな枝葉の計算を別の紙で片付けるとか、文章の要点をメモしながら読み進めるとか、出てきた数字を図や表にまとめておくといった工夫が、なかなか身に付きません。解決法は慣れと根気しかなく、まなびやの教室では「頭を使って悩むより手を使って紙に書こう」が合言葉のように繰り返されています。
2021.06.28 09:39 | 固定リンク | 教材の紹介
Webで見つけた教材2つ
2021.03.25
紙の教材でなく動画集ですが、東京電力が公開している映像解説「電気の原理」というのが大変よくできているので紹介します。

見方によっては「通り一遍」の解説で、現象を手元で再現してみるための案内や、紹介されている知識にたどり着くための背景、もっと知りたいと感じた人への情報などに乏しいのですが、本当に基本的なところにだけサラっと触れる構成で、高校物理で習う電気の知識を補ううえでの取っ付きやすさがあります。

もうひとつ、マイナビTECH+の 連載【再録】コンピュータアーキテクチャの話 連載 コンピュータアーキテクチャの話というのも大変よくできています。

記事の並び順がちょっと変で、前編4ページめの一番下が第1回、前編1ページめの一番上が第72回(前編の最後)、後編最終ページの一番下が第73回(後編の最初)、後編1ページめの一番上が最新回(現在も更新中)となっています。

高校までに習う内容からスッポリ抜け落ちてしまっているハードウェア寄りの情報を、歴史的な経緯や実際の製品に即して詳しく紹介しており、これからコンピューターハードウェアについて学ぼうとする生徒はもちろん、たとえば加算器の話などは、ソフトウェアを勉強したい人も読んでおいて損がないでしょう。
2021.03.25 15:30 | 固定リンク | 教材の紹介
英検用の問題集
2021.01.22
左から、英検頻出度別問題集準2級(ISBN 978-4-471-47062-3)と3級(ISBN 978-4-471-47063-0)と4級(ISBN 978-4-471-47064-7)、英検2級リスニング問題120(ISBN 978-4-01-093441-8)
 
まなびやの方針というより私個人の経験上、語学資格としての英検はほとんど評価していませんが、教材としては有用なものです。

英検教材のいいところは、まずなによりもリスニング用のCDが付属している点です。最近になっていわゆる「四技能」というのがさかんに取り上げられますが、各技能が「往復」するように勉強するのが効率的です。つまり、耳で聞かないと話せるようにならない、口で話さないと読めるようにならない、目で読まないと書けるようにならない、という「下から上へ」の学習と、書くことで読んでわかるようになる、読むことで話し方がわかる、話すことで聞き取れるようになる、という「上から下へ」の学習の、両方が大切です。リスニングの教材を聞いて、書き留めて、内容を確認して、自分の口でも言ってみるというのは、ほとんどの生徒が「嫌がる」勉強法ですが、継続すれば絶大な効果があります。

受験勉強の材料としては、選択問題を解く練習になります。学力を身に付けるには選択問題ではなく記述問題(または口述問題)が必要だというのが私の意見ですが、選択問題には特有の「テクニック」があり、勉強時間を抑えたい生徒には「おいしい思い」ができるチャンスになりますし、しっかり勉強したい生徒は早めに習得しておけば後で時間的な余裕が生まれます。現実問題として、実用英語の勉強、受験英語の勉強、学校英語の勉強、英検の勉強はそれぞれ、まったく別物と考えた方がよいくらいかけ離れたものですが、それらを応用し使い回すための心がけや工夫を経験する機会も得られます。この経験は英語以外の勉強や習得にも有用で、たとえば数学にしても、中学・高校・大学でほとんど別のことをやるようでいて、しかし応用はちゃんとできるものです。

話を戻しましょう。英検2級のリスニングは「使い回しは工夫次第」の好例といえます。このあたりから「英検のための勉強」の割合がさらに増え、資格取得だけを目標にすると労力面で不経済になりますが、教材自体はかなり広い範囲の学習に応用できます。たとえば中学生なら「2級のリスニング」は「3級の読解」とほぼ同じ水準の英文になっていますから、解答ページの「書いた英語」を読み解きながら、ネイティブにお手本で読み上げてもらい、自分でも真似て話す練習ができます。また「話す速さ」が絶妙で、ネイティブが「外国人向けに気を使ってゆっくりはっきり話してくれた」ときとほぼ同じペースになっていますから、実用英語を学びたい人が「最初にマスターすべき」目安としても使えます。より進んだ勉強がしたい生徒なら、問題を見ずに音声だけ聞いて、質問されたら英語を口で話して答えるといい練習になります。
2021.01.22 19:19 | 固定リンク | 教材の紹介
単語帳など(中高)
2020.11.10
左から、中学英単語α(ISBN 978-4-87217-939-2)、中学英単語1850(ISBN 978-4-05-304144-9)、中学英熟語430(ISBN 978-4-05-304145-6)

左の「α」は大学受験生を含めすべての生徒におすすめしている英単語帳です。本当に必要不可欠な単語に絞りに絞り込んであるため、たとえば高校1年生なら、この本から毎日1単語辞書を引く勉強を2年くらい続ければ、英語の力は飛躍的に伸びます。中学生にとっても、この本だけだと説明が無理すぎるような部分もありますが、基本的な言葉をイメージで教えてくれるメリットがあります。右は単語帳ではなく熟語帳で、入門レベルのものの中ではこれが一番しっかりした内容です。中央は「もう少し語数が多いもの」がぜひ欲しいという生徒用にいちおう準備したもので、無難な内容です。

左から、とみ単(ISBN 978-4-479-19048-6)、DUO select(ISBN 978-4-900790-08-7)、頻出古文単語250(ISBN 978-4-7961-1485-1)

左は酷いタイトルですが中身は素晴らしく、上で紹介した「α」以外はこれだけあれば十分といえるほどなのに、まなびやの生徒にはまったく人気がありません。以前紹介したネイティブの感覚で前置詞が使えるとどちらが最下位か、というくらい不人気です。覚える労力をどうやって最小化するか考え抜いてあり、力が付くこと間違いなしの内容なのですが。

写真中央は「DUO3」という単語帳の入門向けバージョンで、英検2級レベルだそうです。かなり工夫された作りで、内容もしっかりしており、単語1000に加えて熟語600を掲載しているのも気が利いていて「どうせやるならこれがいいんじゃないか」というスタンスでおすすめしています。右はこれだけ古文単語帳ですが、すべての生徒におすすめしている素晴らしい内容です。本当は古文も古語辞典をちゃんと使いながら勉強して欲しいところではありますが、この単語帳なら、辞書代わりに使ってしまってもそう悪くないでしょう。
2020.11.10 00:20 | 固定リンク | 教材の紹介
高校入試駆け込み用のワーク
2020.11.01
きそもんシリーズ(教英出版)

高校受験用では珍しい「実戦的」なワークです。写真は英数だけですが5科目全部あり、理科と社会は「とりあえずこれだけは覚える」ことが整理されています。数学も少しムリヤリなところはありますがまずまずで、英語は前半の知識問題だけ使えば便利です。国語は必要ないと思いますが、5科目全部やったとしても1か月くらいあれば、多くの生徒が使い倒せるくらいのボリュームでしょう。

勉強を始めた時期が遅くスケジュールに余裕がない場合はとくに、解けない問題を何とかしようと頑張るよりも、わかる問題をどれだけ速く正確に解くかを追求した方が効果的なため、学力点300点満点のうち200点くらいを狙う生徒にとっても、このレベルの問題を全速力で「解き続けて」も間違えない自信をつけておくことは重要です。

高校入試 パターン別攻略、左から、数学(ISBN 978-4-410-15271-9)、理科(ISBN 978-4-410-15273-3)、英語(ISBN 978-4-410-15272-6)

高校数学の参考書「チャート式」で有名な出版社のワークで、英数理の3科目あります。普段から公言している通り、私はチャート式が大嫌いなので高校生には決して勧めませんが、高校受験用でかつ時期的に切羽詰っているなら「一夜漬けの大規模版」として有用です。ムリヤリ「最後まで全部」やる必要はあまりないものの、苦手な問題をみつけたときの精神的な動揺を抑えるためにも、受験の3か月くらい前までには手を付けた方が無難でしょう。

とくに理科はよくできており、高得点を狙う生徒は苦手がないか確認するために、そうでない生徒は稼げる問題を探すために使うと効果的でしょう。英語は平凡な内容ですが、英作文の問題数と読解問題のボリュームがけっこうあるので、全体としてはいいバランスのワークになっています。数学は、作図をちゃんと扱っていたり文章題を多くしたりと工夫されてはいるものの、目の前の問題を「ただ言われた通りに解く作業」になりがちなチャート式の悪癖が顔を出しているところもあり、力をつけるための勉強として選ぶなら使い方に注意が必要です。
2020.11.01 22:58 | 固定リンク | 教材の紹介
数学の問題集(中高)
2020.10.29
実際問題として、数学は「学校でもらう教材」を全部やり終える生徒自体そう多くないので、追加の教材は必要ないこともありますが、とくに希望がある生徒におすすめしているものを紹介します。

中学数学の総復習(ISBN 978-4-7743-1746-5)

それなりの分量、無難な問題、1冊で3年分網羅と、扱いやすくまとまっています。田舎は高校受験のプレッシャーが極端に小さい分、学力面の遅れが放置されがちな傾向もあるので、全国並でいうところの「基礎レベル」には追い付いておこう、という目的でこの本を活用するのもよい考えです。中学教材の悪癖で、左側のページで「やれと言われたこと」を何の考えもなしになぞるだけで解けてしまう問題もありますが、全体的には安易さを避ける配慮がされていると思います。

ハイクラステスト数学(ISBN 978-4-424-30523-1)、2年生用はISBN 978-4-424-63512-3、1年生用はISBN 978-4-424-63511-6。

いわゆる「難しめ」の中学数学の問題としてはこれが無難かなと思っています。なかには「酷い問題」や「無茶な問題」も含まれていますが、普通に機能している試験というのは満点を目指して解くようなものではないという、入学試験に限らず試験全般の基本中の基本となる心得を身に付けるうえで、いい機会になります。写真は3年生用ですが、1~2年生用のものは計算問題の分量がけっこうあり、算数の考え方から数学の考え方への切り替えに有用です。

左から、数学エクスプレス(ISBN 978-4-86346-719-4)、文系数学の良問プラチカ(ISBN 978-4-7772-1487-7)
 
「エクスプレス」は名前の通り、高校数学のI・II・A・Bを「ざっと流す」のに手ごろな問題集です。写真ではわかりにくいですが、本のサイズも小さく厚さもそれほどでなく、初版が2019年と内容的に新しく、言うことがありません。あれこれと脇目を振るより、まずはこのくらいの問題をしっかり解けるようにするのが近道です。文系で受験に数学が必要な生徒はもちろん、理系の生徒が数IIIを勉強する前の「いったんまとめ」としても使えます。「プラチカ」はタイトルが「文系数学」とはなっていますが、問題も難しめで「論述」に力点を置いており、理系の生徒にも十分役立ちます。たとえマーク式の試験しか受けない生徒であっても、効率よく得点を稼ごうと思うなら、論述力を鍛えるのが最短の近道です。余談ですが、この本のタイトルを何と読むのか、私はいまだにわかりません。ずっと「ぷらちか」だと思っていました。

左から、解き方がわかる数学III・C(ISBN 978-4-86346-032-4)、数学IIIの完全マスター(ISBN 978-4-578-24064-8)
 
どちらもタイトルに偽りなく、教科書で身に付けた知識を問題を解く力に変え、入試レベルの問題をみっちり練習する手助けになります。「完全マスター」の最初のページに「教科書を終えた段階からの入試問題対策に最適です」とありますが、実際には、先に「解き方がわかる数学」でざっと復習しつつ「問題を解く準備」をしておいた方がよいでしょう。しかしそうすると時間の問題が出てきます。数IIIを最後まで勉強して、これらの本で復習し問題に慣れて、それから受験校別の対策をやるには、他にも勉強しなければならない科目があることを考えれば、高校2年の春休み(3年生になる直前)までに教科書が終わっていなくては間に合いません。いわゆる進学校の一部では実際にそのようなスケジュールで勉強しますが、そうでない場合、ある程度自分で作戦を立てる必要があります。
2020.10.29 12:04 | 固定リンク | 教材の紹介
高校文系科目の入門教材
2020.10.21
やさしく語る現代文(ISBN 978-4-89680-423-2)

まなびやでも現代文の入門として第一候補にしている参考書です。大学受験用ということにはなっていますが、できるなら高校入学が決まった春休みか、いわゆる難関私立を受験する生徒であれば中3前の春休みにでも、やっておいた方がよい内容です。現代文が「何をするべき科目なのか」しっかり知っておけば、学校の授業を受ける効率が飛躍的に高まります。

この本について「前半の講義部分はわかったけれど後半の問題演習が難しすぎる」という評判を目にすることがありますが、そう感じるのは「前半の内容が身に付いていない」証拠です。勉強に限ったことではありませんが「基礎はわかっているけど問題が解けない」という生徒は基礎が身に付いていない、というのは例外のない法則です。

やさしく語る小論文(ISBN 978-4-89680-340-2)

同じ著者による作文と小論文の参考書で、ごくごく初歩的なところから始めることができます。正直なところ「大学の一般選抜で出題される小論文」を書くには不足のある内容ですが、たとえば指定校推薦で試験直前まで作文対策の時間を取れなかったとか、いわゆるスポーツ推薦で作文も書かなければならなくなったとか、そういう場合の「特効薬」として有用です。

英文読解入門 改訂版(ISBN 978-4-89680-837-7)

英文法と語法の入門として第一候補にしている参考書です。高校生が学校や試験で目にする英文を読み解くのに必要十分な知識を身に付けるという意味では申し分ない内容で、学校の授業を受ける効率も段違いの向上を望めますが、まなびやで最初からこの本をおすすめすることはめったにありません。というのは、ほとんどの生徒は「英語がわかっていない」という事実に気付いていないからです。

理想的な手順としては、まず数学を少しやって「勉強はやり方で効率が変わる」という初歩のところをしっかり納得してもらい、つぎに現代文をやって「わかっていなかった」という気付きを経験して、そのうえで英語に取り掛かるのがスムーズです。

ポレポレ英文読解(ISBN 978-4-89680-338-9)

同じ著者による長文読解のための参考書です。これも「いきなり難しくなる」という評判があるようですが、本の中でとくに「難しい」と印がついている英文以外は、基礎をしっかり勉強していればちゃんと読めます。ただ「初学者向け」でないのも確かで、文法と語法を上で紹介した本の水準くらいまで勉強してからでないと、辛いだけで身に付くものがない勉強になってしまうでしょう。

いちばんやさしい古典文法の本(ISBN 978-4-902381-09-2)

古文の参考書なのですが、まなびやでは、受験科目に古文がある生徒向けというより、そうでない生徒が古文にかける時間を節約するための本として紹介しています。この本の内容を「ただ覚えるだけ」で、高校を卒業するまで古文で困ることはありません。基礎がどうの力の付け方がこうのと面倒な話は一切なく、本当にただ覚えればそれで済むので、中1~高2の間いつでも使える本です。もちろん、高3になって志望を変え急に古文が必要になった場合などにも、大きな助けになります。

日本史講義(ISBN 978-4-7961-2020-3)

普段の授業では使っていない本ですが、内容が素晴らしいので紹介しておきます。歴史がどういうつながりを持って展開してきたかをきちんと扱った、たいへん貴重な参考書です。日本史が受験科目になる生徒には、ぜひ本格的な勉強に取り掛かる前に読んで欲しい本ですが、大学生や社会人の教養書としても有用です。年表などの網羅的な情報は乏しいので、高校の教科書や資料集などを隣に用意しておくのがよいでしょう。
2020.10.21 21:08 | 固定リンク | 教材の紹介

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