2分学習
2020.06.22
すべての生徒と保護者の方におすすめしている「毎日最低2分間の家庭学習」を紹介します。正しく継続すれば必ず力が付く方法で、大学受験が控えている生徒であっても、まずはこれができてから次を検討するのが結局近道です。やり方は簡単です。
この勉強法では、生徒よりも保護者の方にいくつか注意点があります。
もちろん、毎日2分どころではない勉強を自分の意思で何年も続けている生徒はたくさんいますから、これだけですべてを乗り越えられるわけではありません。ここで紹介した勉強法は、努力の質も量も無視して、ただ習慣化に手を付けるだけのものです。しかし、第一歩が着実で現実的なものであることは後々大きな助けになりますし、たとえ進学以外の進路を選んだとしても、きっと何かの役に立つ経験になるでしょう。
- 中1・2年生は学校で指示された課題や宿題を2分間に含めても構いませんが、中3・高校生については「自分で選んだ内容」で、たとえ学校の講習で12時間勉強した後でも、毎日家で2分間は勉強します。
- 中学1・2年生は「机の整頓なども含め学校の授業を受けるのと同等の環境」で、中3・高校生はさらに「試験を受けるときと同等の緊張感」で勉強します。しっかり準備せずにやった分を「最低2分間」に含めてはいけません。
- 勉強を始める時間はなるべく固定します。何かの都合で固定できない場合は、この時間に始められない日はこの時間にやる、といったように第2候補を作る案もあります。
この勉強法では、生徒よりも保護者の方にいくつか注意点があります。
- 「毎日2分」という部分については一切の言い訳を認めない代わりに、それ以降の部分や勉強の内容は生徒に任せ、本人が助言を求めない限り口出ししないでください。メリハリが大切です。
- 試験の成績が悪くても「毎日2分」さえできていたなら「満点」の取り組みとしてください。結果を評価するのは学校の先生の仕事、生活習慣を守り自主性を育てるのが家庭の役割、とはっきり区別します。
- もしどうしても「勉強しなさい」「試験は大丈夫なのか」「何だこの成績は」と言いたくなったら、生徒本人以外の誰かを身代わりにしましょう(実はこれ、学習塾の大切な役割のひとつだと私は考えています)。
- 失敗や効率の悪い努力もさせてあげてください。たとえば早朝や夕食前など後ろに予定が入る時間帯の勉強はおすすめしませんが、本人が望むならその時間帯で構いません。
もちろん、毎日2分どころではない勉強を自分の意思で何年も続けている生徒はたくさんいますから、これだけですべてを乗り越えられるわけではありません。ここで紹介した勉強法は、努力の質も量も無視して、ただ習慣化に手を付けるだけのものです。しかし、第一歩が着実で現実的なものであることは後々大きな助けになりますし、たとえ進学以外の進路を選んだとしても、きっと何かの役に立つ経験になるでしょう。